食欲のコントロールをすれば痩せる!
なーんてよく見かけますよね?
でも、こう思いませんか?
「うん。知ってる」
そうです。知ってるんです、我々は。
食欲をコントロールすれば痩せるなんて。
じゃあ、どうやったらコントロール出来るのよ!
そもそも食欲って何なのよ!アンタあの子のなんなのさー!ってことで
今回は食欲のお話。
皆さんダイエットのために筋トレとか有酸素運動をするとモリモリ食欲が湧いてムシャムシャ食べちゃいませんか?私はあります。
でもこれ、ちゃんと研究した人がいて、実際にトレーニング後に食べちゃう人は体重ほとんど変わらなかったって結果も出てるんです。
つまり、どんなに運動しても食欲をコントロールしないと減量できないってことが裏付けられたんです。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。と昔の偉い人も言ってますし。
まずは食欲について知りましょう。
今回は前半と後半に分けて書いていきます。
前半戦のポイントは
①早食いしない
②太りすぎない
③好きなものを食べ続けない
です。
何となく知ってることだったんじゃないでしょうか?
でも、それぞれにちゃーんと科学的な裏付けがあるんです。
食欲コントロールのヒントをご紹介&解説いたします。
今回はダイエットや健康で一番といっていいほど大事な“食欲”について!
食欲について意外と知らないことって多いかも
自分で学んで自分でコントロールできるようにしましょう
レッツスタディ&トラーイ
そもそも食欲ってなんだ?
まず、食欲がないと死にます。
だから、すんごくダイジダイジです。
当たり前ですよね?
だから食べるんでしょ!って思ってるそこのアナタ。
食欲・摂食行動には二つの側面があるってご存じでした?
一つは「嗜好性に基づく摂食」
皆さん好きなもん、旨いもんを食べたときって嬉しいですよね。
しかも自分が予想していたよりも美味しければなおさら。
こんなとき発揮される食欲が「嗜好性に基づく摂食」です。
これにはドーパミン作用性ニューロンが関わってきます。
予想よりオイシイ!快感だ!→また味わいたい→摂食行動が強化→食べる→予想よりオイシイ!快感だ……。と、どんどん摂食行動が強化されてるのです。
もう一つは「恒常性維持に関わる摂食」
これは体に足りない栄養素を補うためにある食欲です。
人間のカラダはいろんな因子を感じ取ることが出来るんですが、栄養状態なんかも同じ。
そしてそこから集められた情報を脳の視床下部ってトコで処理するわけです。
つまり何が言いたいかっていうと、食欲ってのは意思の力だけでコントロールできるものではないってことなんです。
食欲が調整できない原因①早食い
子供のころお母さんに「もっとゆっくり食べなさい!」って言われませんでした?
母は偉大です。
何故ならコレ、肥満の防止に凄く大事だからなんです。
まず、関わってくるのは血糖値。
食べ始めて血糖値が上昇するまでには20-30分必要です。
でも早食いをすると血糖値の上昇を待てず、さらには満腹感を得る前に食べすぎちゃうんです。
次に、消化管ホルモン。こちらも早食いにより影響されます。
食欲を高める作用を持つグレリンの血中濃度は食事前の空腹時が最も高いのですが、早食いをするとグレリンの作用を抑制しづらくなってしまいます。
この二つの理由から血糖値の上昇とグレリンの減少を待つため、ゆーっくりと食べる必要があるそうです。
食欲が調整できない原因②太りすぎない
太ると食欲コントロールできない!
さて、ポカーンとなっている方いらっしゃると思いますが、さらに追い打ちをかけます。
レプチンが関わります!
あ、怒んないで!
ちゃんと解説しますから!
というわけで、
まず食欲ってのは様々な因子が関わってくるというお話は前章でしましたが、実は一時的な空腹などとは別の「食欲を調整する因子」があります。
それは一体何か?
答えは脂肪です。
え?食欲がコントロールできないから脂肪が増えるんじゃないの?
確かにそれもある!
でもね、脂肪自体が食欲のコントロールに関わるの。
続きを読んでみてね。
脂肪って皆さんどんなイメージありますか?
なんとなーく邪魔くさい、要らないものって気がします。
でも、実は脂肪自体からホルモンがでてるんです。
その名もレプチン
こいつは脂肪から分泌されます。
これけっこうビックリしますよね?
ここからちょっとややこしいこと言います。
基本的にレプチンは
減ると食欲が上がる
増えると食欲が減る
そして
減量などで脂肪細胞が小さくなると分泌量が減る
肥満などで脂肪細胞が大きくなると分泌量が増える
つまり、これだけで考えると
痩せれば食欲増える、太ると食欲減るって気がします。
ですが……。
そうはいきません。これが成り立つなら世界中の肥満はないことに!
実は肥満者になるとレプチンの分泌が減少します。
そして、それだけではなく「レプチン抵抗性」という状態になります。
簡単に説明するとレプチンの効き目が悪い状態となるんです。
理由は明らかになっていませんが、レプチンが作用する視床下部に炎症が起きるからではないかと考えられています。
つまり太れば太るほど太るってわけ!こわーいこわーいですね。
食欲が調整できない原因③好きなもの食べ続けない
前述したように、おいしいものを食べるとドーパミンが放出されて快感が得られるようになります。
でも、おいしいものを食べ続けると飽きて満足感が得られないことってありますよね?
これはドーパミンを受ける『ドーパミン受容体』が減っちゃうからなんです。
ドーパミン受容体が減ると、脳が以前と同じ快感を得るためには、もっとたくさんおいしいものを食べなければいけなくなっちゃいます。
これが過剰摂取につながり、悪循環となります。
このメカニズムって覚せい剤や麻薬に対する依存症のメカニズムと同じって言われているんですって!こわーいこわーいです!
理由は大きく分けて3つだったね。気をつけよ。
結構怖いことも書いてあったしね。
意思の力じゃどうにもなんない場合もあるね。
そう。だから正しく知る必要があるんです。
さて、以上が食欲にまつわるお話の前半戦でした。
続きは後半で解説します!
ぜひ、知識を活用して食欲をガッツリ操れるようになりましょう。
まとめ
・早食いは血糖値の上昇を防げないし、グレリンによる食欲アップを抑えられない・太ってると食欲を抑えるレプチンの効き目が減る・おいしいものを食べ続けると、どんどん量が増えて一種の依存になってくる・食欲は意志の力だけではどうにもできない!止まらない!
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